4/30/2012

北京の自動車ショーに行ってきた

Beijing International Automotive Exhibition 2012へ行ってきた。


最近マスコミで、「すでに北京の経済は十分に大きくなっており、 日本で展示会をするよりも北京での規模が大きくなっている」というような話をよく聞くので、なんとなく自分が感じている中国と、そのコメントは違っているので、自分で納得したかったというのが、今回出かけて行った動機。


結論からいうと、規模が大きいというのはTrue、でもそれは違うところに事情があるように感じた。


1. 会場の土地が広い。やっぱり広いとたくさん展示ができる。
2. 市場のポテンシャル(人口や今後伸びるかもしれない自動車保有率)を考えて、放置はできない。


あたりが、その事情のように感じる。なぜなら、
日本では未来的コンセプトカー以外の市販車は乗ってみることができるが、こっちではほとんど乗ってみることができない。では、来場者は何をしているかというと、車の前でポーズをとって写真をとっている。


写真といえば、モデルの写真をとっている人がとても多い。というか、ほとんどそれ目当てなのではないかと言えるぐらいだ。しかも各ブースで、車とは関係ないファッションショーみたいなウォーキングが散発的にはじまり、それに人が群がるみたいな構図があちこちのブースで繰り広げられている。


これについては、地元新聞の英語版にも似たようなことがかいてあったが、車の展示会は、モデルの展示会のようになっているようだ。


こういう展示会は通常、マスコミ公開日というのがあり、だいたいその日の取材をもとに記事は書かれると聞く。一般公開日とは違う雰囲気をみて、ブログの最初で書いたような文脈で報道されている可能性もある。
友人たちともよく話をするのだが、自分がニュースだと聞いているものが、それは事実ではなく、一つの解釈であるということを、改めて自分のスタンスとして再認識した。


今日はなんでちょっと辛口なのかというと、僕が某社の水平対向のレイアウトについてあつく語っているとき(日本でもよくみるよね、そういう、にわかテクノロジーな人・・・)、写真を撮るためだけに、無理に押してくる現地の人に腹をたてたからなんだけどね。いやー、僕って小さい(笑)


でも、そもそもボンネットオープンの車はとても会場に少なくて、それはその車の設計というよりは、ただ外見をみてるだけ(いや、写真を撮って満足したいだけ)の人が、まだここには多いんじゃないかと、あえて苦言を呈しておこう。にわかテクノロジーと自嘲してみたものの、普通の人がそういうことに関心を持っていることが、日本のテクノロジーの裾野の広さであり、強さであると思っている。



2 件のコメント:

りーしゃ さんのコメント...

わぁー、すごくたくさんカメラ小僧ですねぇ。笑
車乗れないんですか、ほんと単なる展示会なんですね。

Shiro さんのコメント...

そうなんですよ。そんなわけで、ちょっとぼやいてみたわけです。